【2021インドネシアCOE】社内審査の様子
こんにちは
コーヒーマイスター櫻井です。
2021年アジア圏で初開催されたインドネシアの「Cup Of Excellence:カップ・オブ・エクセレンス(以下:COE)」で1位を獲得したコーヒーをオークションにて大和屋が単独落札いたしました。
インドネシアCOEのインターネットオークションが開催される前日(1月26日)に、大和屋では社内審査を行いました。本日はその様子をご紹介します!
先に言っておきます。今回のブログ少々長めです。笑
では、本題に入る前にCOE(カップ・オブ・エクセレンス)について説明をしないといけませんね。
ここで全部説明すると長くなってしまうので、簡単に言うと「COEとは、その年に開催国で採れたコーヒーの中で一番素晴らしいコーヒーを決める国際品評会」のことです。
COEについては大和屋のオウンドメディア「deepresso」で詳しく紹介していますので、そちらをご覧いただければ幸いです。
→deepresso「COEについて」
今回インターネットオークションに出品されたのは、1位~26位までの全26ロット。これだけの数があります!
インドネシアは世界一の島嶼国(とうしょこく)で、1万3,466もの大小の島により構成されています。世界一、島が多い国でもあり、コーヒーの産地としても…
と、いけませんね!
コーヒーの事になるとつい色々語りたくなるのは私の癖です笑
ここで言いたいのは。
インドネシアのCOEでは、さまざまなエリア、いろいろな島々のコーヒーが出品されています。
島によって土壌の質や気候、コーヒーが作られる環境やプロセスが異なるので、それにともなってコーヒーの味わいも違ってきます。その中で選ばれた26ロット。どのようなコーヒーが選ばれたのか楽しみです!
コーヒーの味を評価する方法として、カッピングを行います。
今回は感染症対策の為、通常とは少々異なるやり方に変更して審査を行いました。
順位を見てしまうと、どうしても「やっぱり順位が高いコーヒーはおいしいよね」となってしまいがちなので…笑
公正になるよう順位は伏せて…全26ロットを2回に分けて、審査。
各自カッピングをして、スコアとコメントを記入します。
カッピングの様子①
カップに挽いた状態のコーヒーをセットします。
カッピングの様子②
まずはドライの状態で香りなどをチェックします。
カッピングの様子③
カップに湯を注ぎます
カッピングの様子④
専用のスプーンを使って、チェックを行います
全26ロットそれぞれ味わいの多様性を感じました。そして、1つの国の中で、こんなにも違ったコーヒーが出来上がることに改めて驚きました!!
コクのあるボディのしっかりしたものもあれば、クリーンですっきりとした酸を感じるものもあり・・・
味わいの幅も広いので、どれも甲乙つけがたし!
みんなで悩みながらも26ロットから5ロットを選出。
その中から社内最終審査。
最終審査を行なった後、5ロットの順位をオープン!
奇跡的に(?)今回落札した1位のロットも残っていました。
当然のことですが…
1位のコーヒー“Pantan Musara”の印象は素晴らしく秀でていました!
味わいのコメントとして、
ライムのような、苦みをともなったさわやかな酸味
サトウキビのような、深みのある甘み、まろやかなコク
シルキーと表現できるような、やさしく、なめらかな口当たり
甘さの余韻も長く、全体的にやわらかくまとまっている印象
・・・と評価の声が上がりました。
そしてここで問題が…オークションにいくらビットするか?
今回のオークションは、インドネシアで初めての開催されたCOE、アジア圏のコーヒー生産国では史上初の開催となる記念すべきものです。当然1位のロットは他のロットよりもケタ違いに高くなる可能性もあります。
「1位のコーヒー、とっても良かったよね」
「インドネシア、大和屋でも思い入れのある銘柄だからなんとか1位を取りたい!」
「初開催1位、記念すべきコーヒーを、大和屋のお客様に届けたい!」
「…でも、どうしよう?」
…
…
…
「社長!いくら出せますか!?」
最終判断は社長に委ねられました。
社長も思いは一緒…「素晴らしいコーヒーを届けたい!」
そんな議論が行われ、日本時間で深夜に行われたインターネットオークションに臨みました。
そして!!結果はなんと!(って、冒頭でも書きましたが笑)
単独落札することができました!
あとで聞いた情報ですが、どうやら台湾のコーヒー会社さんと競っていたようです。
落札できた1位のコーヒーが実際に日本にやってくるのが待ち遠しいです。
秋ごろには、皆さんにご紹介できる予定ですので、どうぞお楽しみに。
長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。