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アナエロビック、インフューズドってなに?
大和屋のアイシマです。
春の陽気が心地よい季節になってまいりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
さて、今回は最近よく耳にする方も増えた「アナエロビック」や「インフューズド」についてお話していきます。
「アナエロビック」
英語表記だと「anaerobic」と表記されます。
これは嫌気性、酸素を必要としないという意味になります。
コーヒーの精選過程においての主流は、実のまま乾燥させる「ナチュラル」、実を取り除き乾燥させる「ウォッシュド」の2種類でした。
近年、コーヒーの精選過程においての新たな流行が「アナエロビック」になります。
正式名称は「アナエロビック ファーメンテーション」
嫌気性発酵という意味です。
嫌気性発酵。文字だけ見るとよくわからないですよね。
これはもともとワインなどでよく見られた発酵の手法になります。
コーヒーにおいての精選過程において、通常酸素に触れた状態で発酵を進めていきます。
しかし発酵酵母の中には、酸素を嫌がる酵母菌やバクテリアもいます。
これらの活動を促し発酵させることで通常の精選とは違った味わいや、アロマが生じていきます。
この酸素が嫌いな酵母やバクテリアを活発にさせるために、タンクなどに詰め、空気を抜いて発酵させる方法を「嫌気性発酵」、つまりアナエロビック ファーメンテーションといいます。
「アナエロビック」の味の特徴
トロピカルな味わいの傾向になることが多く、ワインや、モルツウイスキーなどを思わせるニュアンスも感じられます。 また、全体的に香りも強いものが多いです。
大和屋の商品だと、夏季限定「フルーツバスケット」がアナエロビックのコーヒー豆です。
今季5月発売予定。
「インフューズド」
英語表記だと「infused」
直訳すると染み込ませるという意味です。
前述の「アナエロビック」が精選方法だとすれば、「インフューズド」は加工方法になります。
インフューズドコーヒーは、焙煎前のコーヒー豆にフレーバーや香りを加えることで、独自の風味を持たせたコーヒーのことを指します。
現在、世界的にも注目されており、新しいコーヒー豆の作り方として、賛否両論議論がされております。
特徴は、「加工範囲の幅広さ」です。
近年だと、パッションフルーツや、スパイスに漬け込んだものから、お酒やシロップなどに漬け込んだものなど、応用が幅広く、次々に新しい商品が展開されております。
大和屋でも製作しており、昨年10月に販売していた「SAKE珈琲」は日本酒にコーヒー豆を漬け込んだコーヒーになっております。
※現在は販売終了しております。
「インフューズド」の味の特徴
加工する原材料によって幅広く、カカオのようなものや、強烈なシナモンフレーバー、はたまた日本酒のような独特の風味のものなど、
加工者の出したい味を狙って出すことができます。
しかし、強すぎるとコーヒー本来の風味を損なってしまうため、注意が必要になります。
さてここまで「アナエロビック」と「インフューズド」についてお話してまいりました。
皆様のコーヒーライフがより豊かになれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。